特集

公文書・国では

毎日新聞デジタルの「公文書・国では」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

特集一覧

安倍政権が残したもの

「記録軽視」で権力私物化の歯止め失う 自覚なき政権の罪 NPO法人理事長・三木由希子さん

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
衆院情報監視審査会で参考人として意見を述べるNPO法人情報公開クリアリングハウスの三木由希子理事長(右)=国会内で2017年5月15日午後3時45分、川田雅浩撮影
衆院情報監視審査会で参考人として意見を述べるNPO法人情報公開クリアリングハウスの三木由希子理事長(右)=国会内で2017年5月15日午後3時45分、川田雅浩撮影

 森友学園や加計学園、桜を見る会……。第2次安倍政権では、公文書を巡る改ざんや廃棄、不作成などの問題がたびたびあらわになった。これらの問題が表す安倍政権の体質とは何なのか。情報公開制度や公文書管理に詳しいNPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長(47)に聞いた。【塩田彩/統合デジタル取材センター】

「記録の責任」、最後まで自覚せず

 ――第2次安倍政権下での公文書や記録を巡る問題をどのように見ていましたか。

 ◆安倍政権では「働き方改革」や「1億総活躍社会」といった経済施策から、一般家庭への布マスク配布や「Go Toキャンペーン」といった新型コロナウイルス対策まで、多くの政策が首相官邸主導で企画立案されました。かつて霞が関(中央省庁)の力が強かった時代は、霞が関側の記録を見るとわかることが今よりあったのかもしれません。でも今は官邸主導が強化され、各行政機関が作る文書だけでは、意思決定のプロセスが見えなくなる政策分野が出てきました。

 自らの権限や役割を強化するなら、官邸はその権限や立場をどのように使っているのか、公的な記録に残すべきです。そのことが、国民への説明責任を果たし、権限を乱用していないという証明になります。しかし安倍政権は、そうした発想を最後まで持たないまま終わった政権だったと感じています。

 ――公文書を巡る問題はこれまでの政権でもありましたが、安倍政権時代に特徴的だったのはどんなことですか。

 ◆まず政策決定や事業の実施方法に問題があり、そのことが公文書の扱いに影響を及ぼす、ということを繰り返してきたのが安倍政権だと思います。

 具体的…

この記事は有料記事です。

残り2357文字(全文3045文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る
この記事の筆者
すべて見る

注目の特集