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余録

「群して党せず」…

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 「群(ぐん)して党(とう)せず」――広く交わっても党派を組まないのが「君子」だった昔である。「党」といえば国の統一を乱す「徒党」「私党」を意味した時代に、「政党」の意義を世に知らしめるのは難事だったろう▲民撰(みんせん)議院設立建白書(けんぱくしょ)を出した日本初の政党が「愛国公党」と名乗ったのも、党が国を分断するものでも、私的利益を追求するものでもないことをアピールしたかったのだろう。政党とは公的理念にもとづく結社なのを示したのである▲政党の英語名パーティーは部分の意味のパートに由来する。社会の一部分しか代表しない政党への徒党視は西欧にもあった。しかし、そんな「部分」相互の対抗が生むダイナミックな政治が社会全体の時代への適応をもたらしたのだ▲事実上の次期首相選びとなる自民党の総裁選が告示され、予定通り石破茂(いしば・しげる)、菅義偉(すが・よしひで)、岸田文雄(きしだ・ふみお)の3氏が立候補した。また立憲民主、国民民主などが結成する合流新党の代表選も泉健太(いずみ・けんた)、枝野幸男(えだの・ゆきお)の両氏の間で争われ、10日投票という▲誰が選ばれるかは、それぞれの党内事情でほぼ決まっている選挙だ。だがことは好悪や利害がものをいう徒党ではなく政策や理念が問われる公党のトップ選びである。国民もここは各氏の経綸(けいりん)を聞き、後々のために心に留めておこう▲ともあれポスト安倍政権の新たな政治のステージを構成する各「部分」が決まっていくこの1週間となる。それぞれの投票権を行使する議員らには、あらためて国民に対する責任を胸に呼び起こしてほしい。

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