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コロナで何が変わるのか

あぶり出された政府とメディアの体たらく 「チーム・バチスタ」の海堂尊氏語る

インタビューに答える医師で作家の海堂尊さん=東京都千代田区で2020年8月6日、尾籠章裕撮影

 豪華クルーズ船で起きたパンデミック、混乱する政府の対策、逼迫(ひっぱく)する医療機関で迫られる命の選別……。医療ミステリー小説「チーム・バチスタの栄光」などのシリーズの舞台、「桜宮市」にも新型コロナウイルスがやってきた。7月に小説「コロナ黙示録」を出した医学博士で作家の海堂尊さんに、コロナがあぶり出した日本の病巣を聞いた。【上東麻子/統合デジタル取材センター】

 ――桜宮市にもコロナがやってきて、おなじみのバチスタシリーズの面々が奮闘しています。なぜ題材に取り上げたのですか?

 ◆実は、あのシリーズはもう書くつもりなかったんです。僕にとって登場人物たちは、あの世界で日常を送っていて、たまに電話する親戚みたいな存在です。つまり、桜宮は現実世界のパラレルワールド。だから、コロナが来ていないと整合性がない。ちょうど緊急事態宣言下で、政府の対応に違和感を覚えていた時でした。だったら、その話を書けばいいと思いついたのです。

 ――コロナ禍があぶり出したものは何だったでしょうか?

 ◆医学に基づかない政策決定をする首相官邸、柔軟な対応ができない厚生労働省の官僚、そして、彼らの発信する情報を批判せず垂れ流すメディアの体たらくです。

 緊急事態宣言は、数値や段階を無視して首相の独断で出したり出さなかったりしたように見えます…

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上東麻子

1996年毎日新聞入社。佐賀支局、西部本社、毎日小学生新聞、東京本社くらし医療部などをへて2020年から統合デジタル取材センター。障害福祉、精神医療、差別、性暴力、「境界」に関心がある。日本新聞協会賞を受賞したキャンペーン報道「旧優生保護法を問う」取材班。共著に「強制不妊」(毎日新聞出版)。散歩とヨガ、ものづくりが好き。

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