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無罪なのに「なぜ免許を返してもらえないの」 取り消し無効確認訴訟で女性が訴え

福岡地裁などが入る庁舎=福岡市中央区六本松で

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 重傷事故を起こして自動車運転処罰法違反に問われ、無罪が確定した女性(42)=福岡市=が「無罪になったのに免許を取り消されたままなのはおかしい」と訴えて、福岡県公安委員会の免許取り消し処分の無効確認を県に求めた訴訟の第1回口頭弁論が9日、福岡地裁(徳地淳裁判長)であった。女性は意見陳述で「私のような思いをする人が二度と出ないようになってほしい」と訴えた。県は答弁書で請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 女性は2017年2月、福岡市の国道263号で軽トラックを運転中、前を走る少年(当時18歳)運転の原付きバイクに衝突し、重傷を負わせたとして福岡地検に在宅起訴された。だが今年5月の福岡地裁判決は、少年側が急加速し車線変更した可能性があるとし「女性の過失を認めるには合理的な疑いが残る」と無罪を言い渡し、地検は控訴せず確定した。

 女性は意見陳述で、免許取り消し処分の通知書が届き「絶望にのみ込まれそうだった」と振り返った。免許が取り消されたことで、それまで勤めていた配送業の仕事はできず、就職活動は免許がないことで不採用が続いた。女性は「なぜ過失がなかったのに、運転免許を返してもらえないのでしょうか。なぜ不利益を受け続けなければならないのでしょうか」と訴えた。

 懲役刑などの「刑事処分」とは異なり、免許取り消しは各都道府県の公安委員会が決める「行政処分」で、仮に無罪となっても無効にならず、訴訟などを起こす必要がある。女性は無罪確定後に県公安委員会に処分撤回を申し入れたが、認められなかった。【宗岡敬介】

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