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「eスポーツを次への成長の場に」 全国高校サッカー常連校がオンライン大会出場へ

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8月のテストマッチで実戦感覚を養う豊国学園の選手たち=北九州市小倉北区で2020年8月18日午後2時58分、宮城裕也撮影

 日ごろピッチを駆け巡っている高校サッカー部の選手らがサッカーゲームで対戦するeスポーツの大会が20日、北九州市などで開かれる。新型コロナウイルスの感染拡大で全国高校総体(インターハイ)が中止になり、一時は全国高校サッカー選手権も開催が危ぶまれた選手らにとって、大会は心を奮い立たせてくれる目標の一つだった。全国高校サッカーは地方予選が無事始まり、選手らは待ちに待った晴れ舞台をイメージしながらeスポーツでの活躍も目指す。

 出場するのは全国高校サッカー常連校の高川学園(山口県防府市)の他、豊国学園(北九州市)、福翔(福岡市)、福智(福岡県田川市)の各サッカー部。加えて日本文理大付(大分県佐伯市)と京都広学館(京都府精華町)は、全国大会出場経験があるeスポーツ部が参戦する。

 北九州市では毎年この時期、同市八幡西区の地域スポーツクラブ「ダイバーシティ」が県内外の高校10校前後を招いてサッカー大会を開いているが、2020年は新型コロナの感染拡大を受けて中止。その代わりにeスポーツの大会を企画した。

8月にあったeスポーツのテストマッチで実戦感覚を養う豊国学園の選手たち=北九州市小倉北区で2020年8月18日午後3時2分、宮城裕也撮影

 クラブの林幹貴代表(38)は「感染終息を待つだけでは前に進めない。思う存分サッカーができない高校生の役に立ちたかった」と話す。ゲームはオンラインで対戦できるため選手が集まる必要がなく、山口と福岡、大分、京都の各会場に分かれて「密」を避けることができる。新型コロナ感染終息の見通しが立たない中で「新しい生活様式」のイベント開催を模索していた北九州市とも思惑が合致し、共催が実現した。

 20年の高校サッカーはインターハイが中止になった後も各校が県外遠征の自粛を余儀なくされるなど、選手らは鬱憤のたまる日々を過ごした。一時は高校サッカーの頂点を決める全国高校サッカー選手権の開催も危ぶまれ、選手らは目標を見失いかけた。

 そんな中、サッカーゲームとはいえ熱い思いをぶつけられるeスポーツの大会は、今回出場する選手たちにとって大きな楽しみだったという。豊国学園3年の猪飼(いかい)景都(けいと)選手(17)は「高校総体や遠征の中止で自分の代の思い出が少なくなって悔しかった。プレーの形は違っても、こうした大会を開いてくれてありがたい」と感謝する。

 大会で用いられるゲームは近年、国体のエキシビションなどとして開かれる全国都道府県対抗eスポーツ選手権に採用されている「ウイニングイレブン」。「戦術眼やポジショニングをウイイレで磨いた」というJリーガーも多い本格的なゲームで、大会実行委副委員長の金崎裕一郎・豊国学園サッカー部監督(38)は「ピッチ全体を見て戦術や選手の動きをイメージする能力が問われる」と話す。

 大会には各校から選ばれた2~3人が出場。6校を二つに分けた3校で総当たりリーグ戦をして各グループの上位2校が決勝トーナメントに進む。福岡県では全国高校サッカーの地方予選が始まり、豊国学園と福翔が1次予選を勝ち抜いて県大会に駒を進めた。「eスポーツ大会を次の大会に向けた成長の場にしたい」と猪飼選手。林代表は「自分たちのやりたいサッカーを思う存分、表現してほしい」と熱戦を期待している。【宮城裕也】

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