東日本大震災

福島・双葉を歩く(その1) 9年半、時の止まった街で

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「ヘルスケアーふたば」では2011年3月11日、女性利用者の米寿を祝って誕生会が開かれていた。飲み物の入ったペットボトルが残る=福島県双葉町で2020年8月
「ヘルスケアーふたば」では2011年3月11日、女性利用者の米寿を祝って誕生会が開かれていた。飲み物の入ったペットボトルが残る=福島県双葉町で2020年8月

 人々が当たり前に暮らしていた町並みが9年半もの時を経て、荒廃しながら残っている。草木は住居内まで侵食し、屋根の高さほどのものもある。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響が続く福島県双葉町を歩いた。町は静寂の中で地震と津波、そして原発事故という複合災害がなぜ起きたのかを問い続けているようだった。

 震災直後、避難場所となった町の総合保健福祉施設「ヘルスケアーふたば」。壁には住民の避難先が貼られたままだ。ついさっきまで人が寝ていたように布団やベッドがある。炊事場にはごはんが付いた状態のしゃもじや干からびた具材の入った器が置かれていた。

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