「友人の良さ、言葉で伝えて」 麴町中で絵本作家が読み聞かせ 夢ら丘さん、夏休み明けの中学生に /東京

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絵本の読み聞かせを通じ、生徒たちに命の大切さを伝えた夢ら丘実果さん(中央)=千代田区立麹町中学校で
絵本の読み聞かせを通じ、生徒たちに命の大切さを伝えた夢ら丘実果さん(中央)=千代田区立麹町中学校で

 命の大切さについて考えてもらおうと、千代田区立麴町中学校で、絵本作家の夢(む)ら丘実果(おかみか)さんによる道徳の特別講座があった。絵本の読み聞かせを通じ、夢ら丘さんは「人にはそれぞれ良さが必ずある。傷つける言葉ではなく、友だちの良いところを伝える言葉で元気にしてあげて」と呼び掛けた。

 夏休み明けは子どもの心が不安定になったり、自殺が増えたりする傾向がある。今年はさらに新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校が長期にわたるなど異例の状況が続いた。先行きが不透明な不安感もあり、子どもたちの疲れやストレスの蓄積が憂慮されている。夢ら丘さんは10年以上にわたり、全国の小中学校などで「心の健康のための教育」として自殺予防の活動を続けており、今回は麹町中が講座を依頼した。

 絵本は「カーくんと森のなかまたち」というタイトルで、夢ら丘さんが絵を担当した。自分に自信が持てずに思い悩むホシガラスの「カーくん」が主人公。話に耳を傾け、励ましてくれる仲間の言葉で、次第に元気を取り戻していく過程を描く。今月2日に行われた講座は、感染防止のため3年の一クラスで行われた対面授業を、各教室にいる全校生徒にオンラインでライブ配信した。

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