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なるほど脳

表面の皺や厚み、発達に遺伝的関係=中村克樹 /愛知

いろいろな動物の左脳を横から見た図。ヒトの脳には皺(溝)が多い。脳の左の濃い部分が前頭前野

 さまざまな動物の脳を比べると、ヒトの脳がどれだけ大きいか分かります。例えば、ハツカネズミの脳はたった0・4グラムしかありません。ブタは65グラム、サルで90グラムほどです。体が大きいほど脳も大きくなります。ヒトは、大人の男性で1500グラムにもなります。

 脳というと、皺(しわ)の多い臓器を思い浮かべると思います。そう、皺(正式には溝です)がどれだけあるかも動物で随分違っています。ネズミの脳は表面がツルツルで溝がありません。イヌやネコになると何本も溝ができます。サルになるとかなり溝が増え、ヒトだと数える気にならないくらい多くなります。

 実は、脳は細胞の塊ではなく、表面のほんの数ミリのところ(大脳皮質)に細胞がたくさん並べられています。複雑なことを計算するためには、たくさんの細胞があるとよいのですが、脳は体の中で一番頑丈にヘルメットのような頭蓋骨(ずがいこつ)で守られています。そのため大きさには限界があります。そこで、長い進化の歴史の中で、溝を作って表面積を増やす作戦に出たと考えられます。

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