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記者の目

認知症の犯罪者 刑務所より医療や福祉の手に=一宮俊介(西部報道部)

健康維持のためそろって体操をする高齢受刑者たち=福岡県宇美町の福岡刑務所で2月19日、田鍋公也撮影(画像の一部を加工しています)

 84円のアイスクリームを盗んだ75歳男性、さい銭箱を物色した69歳男性、95円の飲料水を盗んだ65歳男性――。彼らは私が担当している福岡県警がこの夏に逮捕した容疑者のほんの一例だ。警察を取材していると日々さまざまな事件に出合うが、高齢者の軽微な犯罪が報道されることはほとんどない。

立ち直りを期待、無理あるのでは

 だが、塀の中では刑務所を出たり入ったりする累犯高齢者の存在感が高まっている。犯罪白書によると、2018年に刑務所や拘置所などの刑事施設に入った65歳以上の受刑者は2222人で、平成が始まった1989年(315人)の約7倍。このうち約73%の1632人が出所後に再び戻ってきた「再入者」だった。この中には、認知症の人もいるのではないか。そんな疑問を抱き、19年末に本格的に取材に取りかかった。

 法務省は18年から入所時点で60歳以上の受刑者を対象にした認知症の簡易検査を始めた。現在は試験段階で、18年は札幌や府中(東京)、名古屋、大阪、福岡など全国8カ所の主要刑務所、19年は栃木、和歌山の女性刑務所を加えた10刑務所で導入した。

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