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点検アベノミクス

7年8カ月にわたり安倍政権が掲げた経済政策「アベノミクス」。その功罪を点検します。

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「雇用改善」非正規がかさ上げ 「官製春闘」でも賃金伸び悩み 実感なき成果

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春闘で各社の回答が書き込まれる金属労協のホワイトボード=東京都中央区で2019年3月13日午後0時27分、根岸基弘撮影
春闘で各社の回答が書き込まれる金属労協のホワイトボード=東京都中央区で2019年3月13日午後0時27分、根岸基弘撮影

 「400万人を超える雇用をつくり出した。働き方改革や1億総活躍社会に向けて大きな一歩を踏み出すことができた」。安倍晋三首相は辞任を表明した8月28日の記者会見で、アベノミクスの成果として雇用情勢の改善を挙げた。景気回復を背景に、この7年8カ月で雇用関連の統計が改善したのは確かだ。だが、非正規労働者の比率が高まるなど雇用の内実は大きく変化した。

 2012年12月の政権発足時に4・3%だった完全失業率は19年末に2・2%まで改善。就業者数(原数値)も497万人増え6737万人となり、有効求人倍率も全都道府県で1倍を超えた。ただ、増加分のうち350万人は正社員より立場が不安定な非正規労働者だ。

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