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英政府、離脱協定の一部を無効化する法案提出 EU「国際法違反」

欧州連合(EU)と合意した離脱協定の一部を一方的に修正する内容の法案を議会に提出したジョンソン英首相=ロンドンで2020年9月9日、AP

 英政府は9日、欧州連合(EU)と昨年10月に合意した離脱協定の一部を一方的に修正する内容の法案を議会に提出した。EU側は「国際法違反」だと強く反発しており、自由貿易協定(FTA)を巡る交渉で深刻化する双方の溝はさらに深まった。英EUは10日までの予定で8回目となるFTA交渉を実施中だが、決裂の懸念が高まっている。

 EUは10日、欧州委のシェフチョビッチ副委員長をロンドンに急きょ派遣。シェフチョビッチ氏はゴーブ英国務相と会談する予定で、法案について問いただす方針だ。

 英メディアによると、法案は離脱協定に含まれる英領北アイルランドとアイルランドの国境問題を巡る関税などの扱いに関する部分を変更する内容。BBCの9日の報道によると、法案には離脱協定に基づき通関業務の実施を定めている北アイルランドからグレートブリテン島への物の移動について、チェックしないなどの内容が含まれているという。合意内容を一方的に変更しようとする英政府の法案に対し、EUのフォンデアライエン欧州委員長は9日、自身のツイッターで「非常に懸念している」と表明。さらに、「国際法に違反し、信頼を損なうものだ」と批判した。各加盟国からも「合意は尊重されなければいけない」(アルトマイヤー独経済・エネルギー相)などと反発が強まっている。

 北アイルランドとアイルランドの国境は、北アイルランド紛争の和平合意によって自由往来が保障され、事実上無効化されてきた。このため、離脱後に北アイルランドとEU加盟国であるアイルランドとの国境をどうするかが離脱交渉で最後まで争点となった。結果的に離脱協定では、北アイルランドを英国の関税区域に置きつつ、EUの関税ルールも適…

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