「ようやく漁ができる」 東日本大震災の海中ガレキ、岩手県内は撤去終了
- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

東日本大震災で海中に沈んだガレキについて、岩手県は漁業者らからの要望で震災直後から実施してきた撤去を8月下旬で終えた。最後の引き揚げを待ち望んでいた陸前高田市小友町の佐々木浩悦さん(64)は「ようやく、思ったように漁ができる」とほっとした表情を見せた。【三瓶杜萌】
環境省の推計などによると、震災で海に流出したガレキは約500万トン。このうち350万トンが海底に堆積(たいせき)した。2018年度までに約10万トンが取り除かれたが、大部分は沈んだままになっている。
被災した各県は「漁に支障が出る」と地元住民から要望が出た箇所などについて、国の補助を受けてガレキ撤去を実施してきた。岩手では昨年度までに156カ所で撤去を実施し、約20・5万立方メートルのガレキを回収した。そして今回の広田湾での引き揚げで、要望が出ていた県内すべての箇所の撤去を終えることになった。
この記事は有料記事です。
残り1020文字(全文1403文字)
時系列で見る
-
毛筆で東日本大震災の犠牲者名を書いて追悼 月命日に供養へ 岩手・陸前高田
223日前 -
原点に掲げた復興 7年8カ月かけて「まだ入り口」 安倍政権の実績と宿題
223日前 -
離島で語り継がれる三陸津波 出身の若者「口承記録し次世代に」 宮城
224日前 -
ポポポポーン…「あいさつの魔法。」が教えてくれた音楽の力 歌を担当・松本野々歩さん
224日前動画あり -
新政権に委ねられた汚染処理水処分 現場で見た絶対に取り除けないモノ
224日前動画あり -
震災被災地コロナ直撃 観光客激減、見守り制限で孤独死も
224日前 -
自治体の地域防災計画「修正」9割 感染症対策 コロナで対応加速 毎日新聞調査
224日前 -
震災被災地 コロナで祭り中止相次ぐ 古里を思う舞い「来年こそ」
224日前 -
生き別れ、そして震災死 10回目の秋を迎えても…息子と会えぬ父の自責の念
225日前 -
「ようやく漁ができる」 東日本大震災の海中ガレキ、岩手県内は撤去終了
225日前 -
旧役場跡地の地蔵保存 「鎮魂の森」は設計案見直し 岩手・大槌
226日前 -
20年版「廃炉戦略プラン」公表 2号機デブリ取り出し、安全確認徹底求める
235日前 -
9年半たっても「総額わからない」 膨らむ福島第1廃炉費 すでに当初試算の27倍
240日前 -
J1川崎、復興支援の酒「青椿」発売 選手らが米作り 岩手・陸前高田と交流
240日前 -
小中一体の新校舎に初登校 宮城・女川町 バス通学から徒歩に
243日前 -
東日本大震災の被災遊覧船復元断念 寄付集まらず民宿も 岩手・大槌町
244日前 -
Jヴィレッジの除染廃棄物 施設内に2年間こっそり保管 8月ようやく搬出
251日前 -
宮城の被災地に満開のヒマワリ180万本
252日前 -
部活も怒られたこともみんな思い出 震災乗り越えた校舎に別れ 女川小・中
265日前