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コロナ禍の里帰り出産 「抱きしめたい」のに 男性記者が味わった「断絶」

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長女が生まれた直後、記者のスマートフォンに妻から送られてきた写真とメッセージ(画像の一部を加工しています)
長女が生まれた直後、記者のスマートフォンに妻から送られてきた写真とメッセージ(画像の一部を加工しています)

 8月12日夜、長女が生まれた。父親である私(記者)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、病院には一切入ることができず、希望していた出産への立ち会いはおろか、出産後も約1週間、娘や妻に会うことができない状況が続いた。面会は無理でも、我が子の様子が知りたい。そんな切ない思いに駆られた日々を振り返る。

600キロ以上離れた妻の実家へ

 妻が出産したのは、居住地の大阪から600キロ以上離れた、妻の実家のある茨城県内の病院。いわゆる「里帰り出産」だった。予定日前日の12日の昼過ぎから、陣痛が始まった。数日前から夏休みをもらい妻の実家に滞在していた。陣痛の間隔が3分ほどとなり、病院に電話。大きな声を上げて痛がる妻を義母に付き添ってもらい、病院まで約15キロの道のりを車で急行した。

 しかし、私ができるのはここまでだった。夫であっても県外から来た人は病院へ入ることが禁じられていた。第1波の収束で一時は解除されていたが、再び感染が拡大したことで、8月にはより厳しく制限された。義母に支えられながらも、おぼつかない足取りの妻を玄関で見送った。その後ろ姿に不安を覚えながら、病院から立ち去るしかなかった。

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