震災被災地 コロナで祭り中止相次ぐ 古里を思う舞い「来年こそ」
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、東日本大震災の被災地でも夏祭りや秋祭りが中止に追い込まれている。祭りは、震災で離れ離れになった被災者たちが顔を合わせ、ともに古里を思う場。「祭りがだめでも交流の機会を」と、代わりに小規模な催しをするケースもある。
笛や太鼓の音に合わせ、シカに似た想像上の獣「鹿子(しし)」の頭をかぶる踊り手が勇壮に舞う。ドロノキの皮を薄く削った白い飾り「カンナガラ」をまとうのも特徴だ。江戸時代からの歴史がある岩手県大槌町臼沢地区の伝統芸能「臼澤鹿子踊(おどり)」。5日に町の神社で舞が奉納され、集まった約10人から拍手が送られた。
町では毎年秋、大漁と豊作を祈る「大槌まつり」が開かれてきた。各地区の郷土芸能団体が町内を練り歩き、舞を披露する。臼澤鹿子踊もその一つ。人口の1割近くが犠牲になった震災の後も続いてきた。臼沢地区自治会長の東梅(とうばい)英夫(てるお)さん(74)は「町を離れた人たちもこの日ばかりは古里に戻り、みんな総出で迎える」と話す。だが、今年は新型コロナのため中止に。震災で妻を失い盛岡の息子の元に身を寄せた弟…
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