「いきがっていた」40代男性 「違う人生、歩いてもいい」工藤会元組員のいま

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離脱後の生活が「ほんとに楽しい」と語る工藤会の元組員=福岡市博多区で2020年8月23日
離脱後の生活が「ほんとに楽しい」と語る工藤会の元組員=福岡市博多区で2020年8月23日

 北九州市の特定危険指定暴力団「工藤会」の構成員数が2019年末時点で260人となり、同会壊滅を目指す福岡県警の「頂上作戦」着手前の水準(13年末で540人)の半分を割り込んだ。県警によると、最高幹部らの相次ぐ逮捕で組織は求心力を失い、組員の離脱が続いているという。頂上作戦の渦中で組員は何を思い、なぜ離脱を決意したのか。元組員の40代男性が当時の心情を明かした。

 男性が工藤会に入ったのは、服役中に知り合った人がきっかけだった。20代後半。暴力団に憧れはなかったが、ちょうどアウトローとして「いきがっていた」時だった。

 見よう見まねで始めた覚醒剤密売のシノギ(資金獲得活動)はすぐ軌道に乗った。警察に摘発されて再び服役しても、刑務所は密売ルートの人脈を広げる場になった。多い時は月200万円近くの収入があり、高級車を次々と乗り換えた。「パケ(覚醒剤を小分けする袋)を何個か売ればすぐ買える」。買い物で値段を気にしたことはなか…

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