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特集ワイド

旧日本軍の舞台裏「帝国軍人」共著者に聞く 誇張と改ざんの戦史

対談する現代史家の大木毅氏=東京都千代田区で8月8日、玉城達郎撮影

 「旧日本軍関係の戦史資料はメーキングが少なくない」--。ベストセラー「独ソ戦」の著者で現代史家の大木毅さん(58)と、広島県呉市の大和ミュージアム館長、戸高一成さん(72)がこの夏に出した対談本「帝国軍人」(角川新書)には、戦後を生きた元軍人たちの証言を基に、当時の公文書や私文書、回想録には書かれていない本音や秘話が満載だ。一方で、そこに書かれたうそや改ざん、誇張の多さも指摘し、戦争を語り継ぐことの難しさを浮き彫りにしている。

 2人は、太平洋戦争の軍人証言録を掲載した雑誌「歴史と人物」(中央公論社、1986年休刊)の編集に携わり、当時健在だった旧海軍の軍令部や連合艦隊、旧陸軍参謀本部の元軍人たちの体験談や考えを生で聞いた。

 大木さんがフィリピンの第14方面軍参謀副長だった人に手記を依頼した時のことを振り返る。

 「『もう年で、自分で書くのは大変。私の話をまとめてくれ』と言うので聞いていると、感極まって『私はね、比島(フィリピン)で、戦車1個師団をつぶした悪党ですから』と言って、はらはらと涙を流した。実際、彼の計画で戦車第2師団が全滅しました。こちらでまとめた原稿を持って行くと、『真意が伝わっとらん。自分で書く』と言われました」

 後日、作戦への反省や自責の念に満ちた原稿が寄せられると思っていたら、違った。「自分は取るべき作戦を取ったんだとの内容でした。あの涙は何だったのかと思いました。参謀といえばエリートの軍人官僚。自分のミスを公の場では認めないのだな。この人たちの話をうのみにしてはいけないと思いました」

 改ざん…

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