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金言

愛犬トビーが結んだ縁=小倉孝保

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 記録の残る限り、初めて富士山頂に立った外国人は初代英国公使、オールコックである。幕末の1860年9月11日、公使館員や外国奉行役人らと共に登り始め、山頂に着くと英国旗を掲揚、国歌を斉唱しシャンパンで乾杯した。

 英国ではその3年前、世界初の登山団体が設立され山登りへの関心が高まっていた。彼は59年に来日。当時、日本では外国人襲撃が相次ぎ、60年3月には開国を進めた井伊直弼が桜田門外に倒れている。混乱する社会情勢や融通の利かない幕府の対応に不満を募らせた彼は、地方視察を兼ねた登山で気分転換を図ったようだ。

 そして、不幸に見舞われたのは下山直後だった。熱海でくつろいでいた時、愛犬トビー(スコティッシュテリア)が大湯間欠泉の熱湯に打たれ命を落としてしまう。ここでは日に6回、熱湯が噴き上がっていた。オールコックはすでに妻を亡くし、トビーを「たった一人の家族」と表していた。

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