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希望新聞

東日本大震災10年へ いわき震災伝承みらい館 生かされた命、伝える 被災当日夢中で撮影、語り部に

自分が撮影した写真を示しながら震災体験を語る石川弘子さん(右)=福島県いわき市薄磯3のいわき震災伝承みらい館で2020年8月29日午前10時41分、柿沼秀行撮影

 押し寄せる波が家や車をのみ込み、町を襲う様子をカメラが捉えていた。東日本大震災の津波で40人あまりが犠牲になった福島県いわき市北部の久之浜地区。ここで撮影された写真が順にスクリーンに映し出されていく。濁流を前に、ぼうぜんと立ちつくすスーツ姿の男性の写真もあった。「この方はこの後、逃げて助かりました」。撮影したいわき市の主婦、石川弘子さん(61)が解説すると、見学者がふうっと大きく息をした。

 5月にオープンした「いわき震災伝承みらい館」。震災と福島第1原発事故による被災の記憶と教訓を語り継ぐ施設で、石川さんは16人が所属する「いわき語り部の会」のメンバーだ。毎週土日と祝日に1日2回、交代で1時間ずつ来館者に震災体験を話し、同館の「伝える」という役割を担う。

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