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ここで、クルーズ船が2月3日に横浜港に入り検疫が始まってからの状況をまとめてみたい。新型コロナウイルス感染が広がる中、3711人の乗員乗客をいかにして救うかという、きわめて困難なオペレーションが船内で進行していた。
活動の中心となった厚生労働省DMAT(災害派遣医療チーム)がまとめた報告書は、同8日に活動を始め3月1日に全員の下船が終了するまでを四つの期間に区分けしている。
≪(1)初期対応期=2月8~9日≫新規の発熱患者は連日60人以上。だが、活動方針は決まらない。「医者にかかりたい」と乗客が訴えても3~4日かかり、持病の薬が切れ始める。処方を求めて乗客が提出した要望書2000枚のうち、1500枚が「生命に影響あり」と判断されていた。
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