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大島海洋国際高・端艇部 オール for 伊豆大島 休校、大会中止、島に息苦しさ それでも13人は心一つ

艇を進める中村(手前)ら大島海洋国際高端艇部の部員たち=2020年9月1日

 人口7000人余りの伊豆大島(東京都大島町)で、島内の防災無線で結果が伝えられるほど親しまれる部活動がある。都立大島海洋国際高の端艇(カッター)部だ。もとは救命艇である全長9メートルの頑丈なカッターを、海洋の波風にさらされながらこぎ進める過酷なレースは、見る者を奮い立たせる。今季は新型コロナウイルスという見えない障壁も立ちはだかるが、2、3年生の男女13人の部員が心一つにする。部長の3年、中村龍鵬(たつゆき、17歳)は生まれ育った島を勇気づけるためにも突き進む。

 都心から高速船で2時間弱、島の南端に同校はある。その近く、川端康成の小説「伊豆の踊子」でも取り上げられた郷愁感漂う波浮港(はぶみなと)が部の活動拠点だ。柔らかくなった西日が水面にきらめいた9月1日、威勢のいい声が響いた。「1、2、3……」。号令に合わせてオールがしぶきをあげ、カッターが進む。コロナによる活動休止を挟み、半年ぶりの港での練習。「やっぱり、カッターの上は気持ちいい。久々に皆でこぐことができてうれしかった」。心地いい疲れに包まれた中村はその日、帰宅した途端に眠ってしまったという。

 1946年創立の同校に端艇部が部活動として発足した時期は定かではないという。ただ男女区別なく、2列に並んだ12人のこぎ手それぞれが長さ4メートル、重さ11キロのオールを扱い、かじを取る艇長、号令をかける艇指揮を含めた定員14人で臨むカッターは水産・海洋教育の基礎訓練として、授業で取り入れられてきた。

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