メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

核ごみ調査に住民の批判噴出 町長「51%反対で断念」 北海道・寿都 

住民説明会後に記者会見する北海道寿都町の片岡春雄町長=山下智恵撮影

[PR]

 高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場の選定に向けた文献調査に応募を検討している北海道寿都町が10日に開いた住民説明会。「核のごみ持ち込み是非の議論ではない」とする町側の説明に、町民からは批判が噴出し、議論はかみ合わなかった。だが、片岡春雄町長は反対意見を「説明不足」とする態度を崩さなかった。

 「私は核のごみの賛否を問いたいのではない」。住民説明会後、片岡町長は報道陣の取材にこう語り、「(意見を言った人の)多くが核のごみ(受け入れ)を否定していた。どうしたら納得してもらえるのか次の手立てを考えたい」と述べた。

 3時間に及ぶ議論では、片岡町長は「文献調査は処分場誘致につながらない。自治体や国が反対すれば止められる」との立場を強調。これに対し、町民からは「国の処分場選定事業の一環であり、誘致と切り離せない」などの反論が続き、議論は平行線をたどった。

 町民からは、文献調査の応募の判断について「どれだけの反対があれば断念するのか」と質問が出たが、片岡町長は「数字を示す前に勉強するのは悪いことではない。賛成反対の出口の議論はできない」と答えつつ、最終的には「51%反対すれば断念する」と述べた。

 また、梶山弘志経済産業相名の「知事と町長の意に反して(概要調査地を)選定しない」とする確約文書を巡って、手続きを途中で止められる根拠とした片岡町長に対し、町民は法的根拠をただした。片岡町長は「法的根拠はない。国を信用する」と述べ、反発の声が上がった。片岡町長は今後、経産省職員からの説明など、より明確な担保を求める方針を示した。

 さらに片岡町長は「(手続きを)途中で止められるとの確約があれば、皆さんも私の考えに近づく」と述べ、同じ会場で2回目の説明会を開くことも検討するとした。

 水産加工業に従事し、町民でつくる誘致に反対する市民団体の共同代表を務める吉野寿彦さんは「片岡町長とは話がずっとずれていた。論点がかみ合っていない」と不満を述べた。【山下智恵、高橋由衣】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「もうええわ」ふるさと納税返礼品業者の叫び 指定取り消しの高知・奈半利町

  2. バッハIOC会長 東京オリンピックに自信「ワクチンなしでも安全に開催できる」

  3. 羽生善治九段、藤井聡太2冠に80手で公式戦初勝利 王将戦リーグ

  4. 同性カップル、2府県67市区町が公認 1000組超認定 支援団体「法制化を」

  5. 菅首相は「地方に優しくない」 潜む新自由主義と翼賛の危機 「左遷」された元官僚が伝えたいこと

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです