埼玉県八潮市で3年前の秋、自転車で登校していた女子高校生(当時16歳)が後ろから来たトラックにはねられて死亡する事故があった。トラックに過失はないとされたが、遺族が入手した映像の独自鑑定がきっかけとなり、運転手は2年2カ月後に一転して罪に問われることになった。「娘は悪くない」と信じ続けた遺族の日々をたどった。【中川友希】
冷たい雨が降っていた。2017年10月19日午前6時半ごろ。「また雨かあ。行ってきます」。県立八潮南高校1年で野球部マネジャーだった児玉由惟(ゆい)さんは、授業前の部活の朝練に向かうため、自転車で自宅を出た。母親の千穂さん(47)は「車で送っていくよ」と心配して話しかけたが、雨が弱まったこともあり「行ってらっしゃい」といつも通り見送った。
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