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藤原帰一の映画愛

マーティン・エデン 上流階級に憧れる若者 努力の後のつらい終幕

 いくら這(は)い上がろうと努力しても暮らしはよくならない。それは、人間の苦しみの源にあるのは資本主義だからだ。19世紀社会主義運動のパンフレットみたいですが、2020年の世界を見回すとぴったりとくる言葉です。昔は福祉国家の時代には階級対立が過去のものになるなどと言われましたが、いまではその議論こそ過去のものとなってしまい、資本主義と階級対立が問われる時代が再来しました。

 そんな時代にお勧めしたいのがこの映画。プロレタリア出身で学校教育も満足に受けていない若い男がブルジョア家庭の女性に恋をして、作家を志すという物語。まさに若い芸術家の肖像ですが、味つけは辛口です。

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