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Shall・we・バレエ?

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情趣あふれる「日本の怪談」=斉藤希史子

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「死神」より、(左から)福岡雄大、福田紘也、五月女遥=写真家・塚田洋一撮影
「死神」より、(左から)福岡雄大、福田紘也、五月女遥=写真家・塚田洋一撮影

 夏の怪談として「ジゼル」に登場するウィリを2回にわたり取り上げてきた。無差別に男をとり殺す、死せる乙女たちだ。パリで初演された19世紀半ば、日本では三遊亭円朝が「牡丹灯籠(ぼたんどうろう)」を書いている。灯籠を提げて夜な夜な若者を訪ねる娘がすでにこの世の者ではなく、ついには彼を道連れに……。先輩ウィリから恋人を守ったジゼルとは対極の、愛の成就である。

 この怪談を8月14日、大和シティーバレエがダンスにした。ゲストの米沢唯と宝満直也が情趣あふれる恋人同士を好演し、若者を救おうとする僧に渡辺拓朗、裏切る仲間が八幡顕光。忠実な女中たちをシティーバレエの面々が務め、「和製ウィリ」と呼びたいすごみを見せた。

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