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犬が西向きゃ

コロナ禍のフクシマで=高尾具成

 逆三角形の赤いバナーが揺れている。手前には「この先帰還困難区域につき通行止め」の看板。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の複合災禍を受けた福島県浜通りの被災地の今だ。

 似たような風景が浮かんだ。アフリカやアジアの紛争後の現場で見た地雷原を示す危険標識だった。だが、除去を確認できる地雷とは異なる。放射能の汚染は見えないし、臭いもない。各所に立つ放射線の空間線量をリアルタイムで示す線量測定システムなどの電光掲示が値を変えながら伝える以外、可視化されてはいない。

 今年3月、9年ぶりに全線で運転を再開したJR常磐線の大野駅(大熊町)を目指すとレンタカーのナビが役立たない。通行可能な限られた道の両側には、金網のバリケードが築かれ、脇道や施設などは立ち入り禁止だった。バリケードの回廊に導かれるように進むと突き当たりに駅があった。

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