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自民党新総裁に菅義偉氏 山あいの豪雪地帯でどんな少年時代を送ったか

少年時代の菅義偉氏(右)。秋田県内でも有数の豪雪地帯で育った=高橋藤一さん提供

 菅義偉官房長官が自民党の新総裁に選ばれた。総裁選では、秋田の農家出身で非世襲のたたき上げの国会議員であることをアピールした。高校生までを過ごした秋田県湯沢市秋ノ宮地区は宮城と山形両県境に近く、秋田の中でも最奥部の山あいにある。いったいどんな少年時代を送ったのだろうか。記者は小中高時代の同級生らを訪ねた。【高野裕士/秋田支局】

 県庁所在地の秋田市から南東へ約105キロ。車で1時間半はかかる秋ノ宮地区は、山あいを流れる役内川に沿って住宅が点在する農村地域だ。山と近いためか田畑の面積は平野部のそれと比べると小さく、昔ながらのかやぶき屋根の家屋も残る。

 豪雪地帯として知られる。現地で取材した90代の男性は「昔は2メートルくらいは雪が積もった。今年は少なかったけれど、今も1・5メートルくらいは積もるかな」と語った。

 秋ノ宮地区がある同市雄勝地域からは1940年、「哈達湾雄勝郷(はたわんおがちごう)開拓団」が組織され多くの住民が旧満州(現中国東北部)に渡った。男性によると、秋ノ宮からも複数の世帯が開拓団に参加したという。「ここにいたって、(当時は)食べていかれなかったからでしょう」

 「私が子どもの頃の秋ノ宮地区はほとんどが零細農家でした」。秋ノ宮小、秋ノ宮中、そして湯沢高と菅氏と同じ学校で同期生として過ごした元湯沢市議会議長の由利昌司さん(71)はそう自宅で振り返った。

 農業が主産業だった秋ノ宮地区では、冬場の収入が途絶えるため多くの家庭で男性が東京などへ出稼ぎに出た。女性と子ども、高齢者が家に残り、豪雪と寒さに耐えながら春の訪れを待ったという。

 由利さんなどによると、出稼ぎの必要がない暮らしを実現するために尽力したのが旧雄勝町議などを務めた菅氏の父、和三郎さん(2010年死去)だった。山の高冷地を利用してイチゴ畑を作り、通常の旬の時期からずれる6~7月を収穫時期とした「遅出しイチゴ」として産業化、地域の収益力向上に貢献した。

 由利さんによると菅氏は、野球や相撲、バスケットボールに汗を流すスポーツ少年だった。菅氏は自身のホームページで渓流釣りを趣味に挙げているが、これも、この頃からの趣味とみられる。

 由利さんと菅氏は秋ノ宮中野球部でチームメートだった。当時はプロ野…

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