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基地の島で繰り返した“アメとムチ” 「菅首相」は沖縄の思いに向き合うか

沖縄県の翁長雄志知事(右端)との会談に臨む菅義偉官房長官(左端)ら=首相官邸で2016年3月23日午後0時11分、藤井太郎撮影

 自民党総裁となり、16日召集の臨時国会で新たな首相に選出されることが確実となった菅義偉氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を推進する安倍晋三首相を官房長官として支え、自らも沖縄基地負担軽減担当相を兼務するなど沖縄と深く関わってきた。沖縄県民の強い反対にもかかわらず辺野古への県内移設を強硬に進めてきた「菅首相」は今後、沖縄とどう向き合っていくのか。これまでの発言などを振り返った。【佐藤敬一】

 普天間問題を巡って迷走した民主党から政権を奪回し、2012年12月に誕生した第2次安倍政権。安倍首相は辺野古移設に向けた作業を加速させ、13年3月に辺野古沿岸部の埋め立てを県に申請。10年の知事選で「県外」を掲げて再選した仲井真弘多(ひろかず)知事(当時)に、21年度まで毎年3000億円台の沖縄関係予算や普天間飛行場の「5年以内の運用停止」を約束し、13年12月に埋め立て承認を取り付けた。だが、ハンコを押した仲井真知事は「カネと引き換えに基地を受け入れた」「公約違反」と県民から激しい批判を浴びた。

 安倍政権の強引な手法に沖縄は強く反発。14年11月の知事選で保守の一部と革新が共闘し、辺野古移設に反対した翁長雄志氏が仲井真氏らに大勝して知事に就任した。すると、安倍政権は手のひらを返すように沖縄に対して冷たい態度に終始。翁長氏が何度も上京して安倍首相や菅氏ら政権幹部との会談を求めても応じず、翁長氏と菅氏の会談が実現したのは知事就任から約4カ月がたっていた15年4月のことだった。

 那覇市のホテルで実現した会談。菅氏は「最重要課題は普天間飛行場の危険性の除去。市街地の中心部に位置し、周辺を住宅や学校に囲まれているため、世界で一番危険な飛行場と言われている」「辺野古移設を断念することは普天間飛行場の固定化にもつながる。政府としては関係法令に基づき、環境に配慮しながら工事を粛々と進めている」とそれまでの政府の見解を繰り返し、辺野古移設の正当性を主張した。

 これに対し、翁長氏は用意した5分間の原稿を読み上げるのをやめ、戦後70…

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