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読書日記

今週の筆者は情報学者・西垣通さん 持続可能な日本、地方分散で

西垣通さん=東京都世田谷区で2020年5月28日、藤井太郎撮影

 *8月18日~9月14日

 ■人口減少社会のデザイン(広井良典著・2019年)東洋経済新報社・1980円

 2050年、日本は持続可能か?――をテーマとする「日立京大ラボ」のAIによる未来シミュレーションをもとに、危機の現状を踏まえて政策を提言する。

 AI(人工知能)というと、とかく経済成長、規模拡大、発展加速といったキーワードと結びつけられがちだ。だが、これは早計というもの。大量データを以前よりずっと高度なやり方で処理できるとはいえ、AI自体はべつにそんな社会的理念や判断基準をもっているわけではない。まあ当然のことだが。

 「人口減少社会のデザイン」は、AIを活用した社会構想と政策提言の書物である。そこではむしろ、成長や拡大という聞き飽きた路線とは逆に、持続可能な福祉社会という新しいモデルが提示される。具体的には、京都大学と日立の共同研究チームがおこなった約二万通りの将来シミュレーションが議論の基礎になっているそうだ。著者は科学哲学をベースに公共政策を語る論客であり、時おり私も研究会などでお会いし、言葉を交わすこと…

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