自民総裁選　「理解ある方、心強い」　知事、菅新総裁に秋波　／北海道

　「心強い」。鈴木直道知事は１４日、菅義偉官房長官の新総裁選出について、記者団にこう語った。「『北海道には一番可能性がある』と常々言っていた。理解のある方が総裁になり、政権を担われるのは心強い」と述べた。

　菅氏が総務相時代（２００６～０７年）に創設されたふるさと納税の税収は１９年度、道内で約６６０億円に上り、菅氏はインバウンド（訪日外国人）政策も推進してきた。鈴木知事は、こうした実績を列挙し「北海道の活性化にも寄与してきた。大都市のみならず地方を念頭にする思いに期待したい」と述べた。

　菅氏と鈴木知事は同じ法政大卒。菅氏は夕張市が財政破綻した当時の総務相。１１年に同市長に就任した鈴木知事は事情をよく知る菅氏と懇意になり、財政再生計画の抜本的見直しを行った。さらに１９年４月の知事選出馬の際も菅氏に面会し、背中を押されるなど深い関係が続く。