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菅新総裁、地元・神奈川で手堅い支持 「指導役」が語った駆け出し時代

自民党総裁選終了後、壇上で議員らに手を振る菅義偉官房長官=東京都内のホテルで2020年9月14日午後3時37分、宮武祐希撮影

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 菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)が14日、自民党の新総裁に選出された。神奈川県選出国会議員の総裁は小泉純一郎元首相以来。党県連が所属する党員・党友を対象に実施した独自の予備選では菅氏が過去最多となる約8割の票を獲得。地元の支持を手堅く取り付け、他の2候補を大きく引き離した。【樋口淳也、中村紬葵】

予備選の投票用紙を候補者ごとに分類する県連関係者ら=横浜市中区で2020年9月14日午前10時4分、中村紬葵撮影

 約6万1000人の党員・党友を対象とした予備選の結果は、菅氏が3万447票(得票率78・64%)を獲得して圧勝。石破茂元幹事長が6996票(同18・07%)、岸田文雄政調会長が1272票(同3・29%)となった。投票率は64・22%だった。

 県連は最も得票の多かった候補に持ち票の3票をあてる「総取り方式」としたため、県連の3票は菅氏に投じられたことになる。無効票は190票あり、河野太郎防衛相や安倍晋三首相らの名前が書かれたものもあったという。

 菅氏の選出後に記者会見した土井隆典幹事長は予備選の結果について「(菅氏の)圧勝だ」と語り、所属議員らが積極的に選挙運動を展開したことを理由として挙げた。総裁選中、土井氏に対して菅氏や石破氏からは連絡があったが岸田氏からはなかったことを明かした上で、岸田氏の得票率について「当然の結果になった」との見方を示した。

 県内政界の関心は閣僚人事や総選挙の有無に移る。土井氏は、多くの派閥が菅氏を推したことを念頭に「人事でもめないことだけを祈る」と述べ、選挙については「常在戦場だ。いつあってもおかしくない」と語った。

秘書時代の「指導役」 梅沢健治・元県連会長がエール

梅沢健治・元県連会長=梅沢裕之県議提供

 自民党の新総裁に選出された菅義偉官房長官は、小此木彦三郎元通産相の秘書として横浜の地で政治の世界に飛び込んだ。その時代から菅氏を知る梅沢健治・元県連会長(91)が毎日新聞の取材に応じ「本当によくここまで来れた。思う存分やれ」とエールを送った。

 菅氏は1975年に小此木氏の秘書になった。梅沢氏は同年、県議として初当選。神奈川区を担当する秘書として、小此木氏の事務所で紹介されたのが菅氏だった。「真面目な、一つのことを命令されるともうそのまますっ飛んで行っちゃうような、素朴な人だった」と振り返る。

 「上から目線でものを見るんじゃないぞ」。政治の世界のイロハを教えた。秘書を務めると、自分が国会議員になったかのように振る舞ってしまうケースもある。「うちの秘書と一緒に街をまわり、頭を下げっぱなしに下げろ。そこから始めろ」。自宅では菅氏とともに朝食を囲み、打ち合わせに臨んだ。そんな日々を積み重ねて「我が子のように感じる」という仲になった。

 その後、菅氏は87年に市議選初当選。2期務めた後、96年に衆院神奈川2区から出馬し、初当選した。梅沢氏は県議会議長などを務め、2003年に引退した。

 菅氏の政治家としてのタイプを「2番手で効力を発揮できる。一生懸命人のために尽くし、周りで段取りをしてその人が成功していくのを後ろで黙って見て、評価されないでいる番頭」と分析する。

 そんな菅氏が国のかじ取りを担うことになる。「全部が批判してくるということもあるが、その覚悟の上で首相になる。横浜、神奈川の地域にいる者は全面的に彼を応援して使命を全うさせてあげたい」。そう願っている。【樋口淳也、中村紬葵】

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