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東日本大震災・原発事故からの復興、新型コロナウイルス対策など、課題が山積する中、事実上の次期首相となる自民党新総裁に14日、菅義偉官房長官が選出された。「自助、共助、公助」が旗印の菅氏に対し、福島県内の被災者やコロナ禍に苦しむ人たちからは、政府の主体的な取り組みを求める声が相次いだ。
「古里 元通りにして」
「原発事故も自助から始めるのか。国のリーダーは公助から始めるべきでは」。帰還困難区域となっている浪江町赤宇木(あこうぎ)地区で自治会組織の副会長を務める今野邦彦さん(61)は午後3時すぎ、桑折町の避難先にあるテレビで、新総裁に選出された菅氏のあいさつを聞きながら、こう漏らした。
赤宇木…
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