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自民県連予備選で「菅直人」などの無効票 有権者は白け気味? 群馬

自民党総裁選の予備選の開票作業を行う党県連職員ら=前橋市大手町の自民党県連で2020年9月13日、鈴木敦子撮影

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 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は14日、菅義偉官房長官の圧勝に終わった。群馬県連に割り当てられた3票は13日に実施された予備選の結果、2票は菅氏に、1票は石破茂元幹事長に投じられた。県関係の党所属国会議員は取材に回答した9人全員が菅氏に投票し、県内でも多くの支持を集めた。【鈴木敦子、道岡美波、妹尾直道】

 自民党総裁選に先立ち県連は13日、予備選の開票を行った。得票は菅氏9918票、石破氏6361票、岸田文雄政調会長808票で、菅氏が次点の石破氏を3500票以上、上回った。県連に割り当てられた3票はこれを基にドント式で配分し、14日午後の総裁選で菅氏に2票、石破氏に1票を投じた。

 県連によると、予備選の有権者数は2万8986人で、投票総数は1万7132票(うち無効45票)。投票率は59・10%だった。

 菅氏が新総裁に決まったことを受け、小渕優子県連会長は「菅総裁のもと、一致団結して山積する課題に取り組んでいきたい。まずは、新型コロナの感染防止対策と社会経済の活性化の両立という課題を克服してほしい」とコメントした。菅氏に投票したある自民県議は「コロナ禍で落ち着いて国政のかじ取りができそう」と述べ、別の県議も「デジタル庁の新設は群馬県政の方向性にも合致する」と期待を寄せた。

 定例記者会見などで菅氏への投票を呼び掛けてきた山本一太知事は「菅総裁の下で国との連携を強め、群馬県に必要な事業を進められるよう全力を尽くしていきたい」と話した。

 一方で党員からは、自身が支持する国会議員に従って菅氏に投じたものの、官房長官としてのこれまでの発言を疑問視する声も上がる。館林市の女性(77)は森友学園や加計学園、桜を見る会などの疑惑を巡る振る舞いに「クリーンでないイメージ」を抱いているといい、コロナ対応を含めて「国民が納得できるようしっかりと説明して、疑惑をもたれない政治を目指してほしい」と注文を付けた。

 甘楽町の男性は「みんなが官邸になびく中、政権に嫌われても信念を通す姿勢に上州人として拍手を送りたい」と石破氏に投票。渋川市の会社役員の男性(67)は「外相としてバランスのとれた協調路線が評価できる」と岸田氏に1票を入れた。

9人が菅氏に投票 国会議員

 14日の自民党総裁選では、県連所属の国会議員10人のうち、毎日新聞の取材に投票先を明らかにした9人全員が菅義偉官房長官に投票した。9人はいずれも菅氏支持を表明した各派閥に所属している。

 井野俊郎衆院議員は誰に投票したか明らかにしなかった。菅氏に投じたのは、▽細田派=尾身朝子衆院議員、福田達夫衆院議員、上野宏史衆院議員、羽生田俊参院議員▽二階派=中曽根康隆衆院議員、中曽根弘文参院議員、清水真人参院議員▽竹下派=笹川博義衆院議員、小渕優子衆院議員――だった。

 竹下派で菅氏の選対事務局次長(地方票担当)を務めた笹川氏は「地方出身、地方議員経験者という点で、地方の声や地方経済への配慮に期待できる。安倍政権が進めた経済政策や雇用拡大、女性政策などを継承する上で、最も安定している」とコメント。「石破氏らが一定の票を獲得したことに心を寄せ、謙虚に耳を傾ける必要はある」と指摘した。

 細田派の福田氏は「危機対応能力、危機管理能力が非常に優れている。強いリーダーシップで指導力やけん引力を発揮してもらいたい」と期待。二階派の中曽根弘文氏は「コロナや景気の問題、緊迫した安全保障状況など国難ともいえる状況にある。菅総裁は政権の中枢で国政全般で働いてきた実績から適任だ」と強調した。

菅直人、ゲル長官…「有権者は冷めていた」

 自民党総裁選に先立ち県連が13日に開票した予備選では無効票が45票あり、白票に加え、3人の候補者以外の名前が書かれた投票用紙も少なくなかった。野党の議員の名前なども含まれ、関係者は「総裁選が出来レースで白けたのかも」とこぼした。

 「菅直人」「ゲル長官」――。投票箱には、新総裁に決まった菅氏と名前の漢字が同じ立憲民主党の菅元首相や、一部で使われている石破茂氏の愛称が書かれていた。県内の現職の衆院議員や元議員のほか、今回の総裁選で一時立候補が取り沙汰された現職閣僚、県議の名前が書かれた投票用紙もあった。

 「予備選の意味が分からなかったのではないか」。ある自民党関係者は、今回の総裁選が短期決戦で党員投票もなかったために、党員が困惑した可能性を指摘する。一方で「最初から菅さんありきで総裁選への期待感が薄かったのも事実。党内の有権者は冷めていた」と付け加えた。【鈴木敦子】

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