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ベネチア映画祭で銀獅子賞 黒沢清監督が語る「スパイの妻」 個人はどう生きるか

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映画「スパイの妻」の一場面。主演は蒼井優さんと高橋一生さん=(C)2020 NHK, NEP, Incline, C&I
映画「スパイの妻」の一場面。主演は蒼井優さんと高橋一生さん=(C)2020 NHK, NEP, Incline, C&I

 イタリアで開催された世界3大映画祭の一つ「第77回ベネチア国際映画祭」で12日(日本時間13日)、黒沢清監督(65)の「スパイの妻」が銀獅子賞(監督賞)に輝いた。日本人監督の監督賞受賞は北野武監督「座頭市」以来17年ぶりの快挙だ。舞台は太平洋戦争開戦前夜の日本。国家機密を知った神戸の貿易商とその妻の生き様を描く。主演は蒼井優さん、夫役は高橋一生さんで、2人を追う憲兵役に東出昌大さん。全体主義が強まる社会で個人はどう生きるのか、その問いは現代にも通じる作品だ。毎日新聞では映画祭を控えた8月末、黒沢監督に単独インタビュー。徹底したリアリティーの追求、蒼井さんらの役作りの舞台裏、若手映画人へのエールとひそかなライバル心、コロナ禍にみる戦時中と現代の共通性――。常に日本や世界の「今」を表現し続けてきた名匠が縦横に語った。【構成・山下智子】

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