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放出基準超えの汚染処理水 東電が再処理試験開始 福島第1原発

汚染水の処理に使われている多核種除去設備「ALPS」=福島県大熊町で2020年9月1日、小川昌宏撮影

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 東京電力は15日、国の放出基準を上回る放射性物質の濃度になっている福島第1原発の汚染処理水を、62種類の放射性物質の濃度を下げる多核種除去設備「ALPS(アルプス)」に通して、設備の性能を確認する試験を始めた。通した後の汚染処理水について、放射性物質の濃度がトリチウム以外で放出基準を下回るか分析し、途中経過を年末までにまとめるという。

 東電は原子炉建屋内で生じた汚染水をアルプスなどに通した後、敷地内のタンクに保管している。8月20日までに122万トン余りがたまった。ただ、これまでにアルプスのトラブルなどの影響で性能を発揮できない時期があり、国の放出基準を超える濃度の汚染処理水が約84万トンある。トリチウムは水に似た性質のため、アルプスでは取り除けない。

 このため、放出基準を超えている分について、再度アルプスに通して、処理後の濃度を確認することにした。東電の広報担当の松尾桂介リスクコミュニケーターは「数字として示すことで(世間に)ご安心いただきたい」と話している。

 今回の試験では、タンクで保管している汚染処理水のうち、トリチウム以外の放射性物質の濃度が放出基準の3791倍になっている1000トンと、153倍の1000トンを10月中旬までアルプスに通す。

 一方、汚染処理水には放射性物質の炭素14が含まれていることが、最近明らかになった。廃炉作業を監督する経済産業省資源エネルギー庁の奥田修司・原子力発電所事故収束対応室長は「汚染処理水から出ている全放射線量を見ると、今後新たな放射性物質が出てくることはない」と説明する。東電は今回の試験で、炭素14の濃度がどの程度下がるのかも調べる。【荒木涼子】

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