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SUNDAY LIBRARY

本郷 和人・評『ドタバタ関ヶ原』長谷川ヨシテル・著

◆『ドタバタ関ヶ原』長谷川ヨシテル・著(柏書房/税別1500円)

 関ヶ原の戦いには、天下分け目と称されるにふさわしく、いろいろな問題点があり、エピソードがある。本書はそのエピソードの方を、おもしろく、わかりやすく、紹介している。

 著者の長谷川ヨシテル氏は、「れきしクン」としてテレビに登場するタレントであり、もともとは芸人としてデビューした経歴をもつ。ならばよくあるタレント本の一冊で、エンタメとしての読み物にすぎぬだろうと高を括(くく)っているとさにあらず、中味は正真正銘の本格派である。しっかりと歴史研究の進展を吸収し、新しい知見を随所にちりばめている。

 たとえば、薩摩の猛将、島津義弘は3000(1500とも)の兵を率いて西軍陣営に加わった。西軍の敗北が決定すると、「島津の退(の)き口」として知られる苛烈な撤退戦を展開したことは有名である。ところが、彼ははじめ、徳川家康の伏見城に入城しようとした。つまり東軍に味方しようとしたのだが、伏見城の留守を預かる鳥居元忠に拒絶され、やむなく西軍に属した。そう歴史通は理解している。

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