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社員5人で重版率6割超え 兵庫・明石のライツ社「世の中照らす」 小説出版へ

ライツ社社長の大塚啓志郎さん。社名には「書く力で、まっすぐに、照らす」の意を込めた=兵庫県明石市桜町で2020年9月1日午前11時26分、春増翔太撮影

 社員5人で全国に本を届ける小さな出版社が兵庫県明石市桜町にある。東京に9割が集まるという出版業界で奮闘する「ライツ社」だ。レシピ本や写真集で異例のヒットを飛ばし、「自分たちが出さなければ存在しないものを」とユニークな本を模索する。創業5年目の今年、念願だった小説と絵本の出版に向けて歩みを進めている。

 2019年3月に出した1冊の漫画がある。漫画家・さわぐちけいすけさんが、定時に帰れない職場やキャリアと子育ての両立に悩む会社員らの姿を哀楽交えて描いた「僕たちはもう帰りたい」。社長で編集長の大塚啓志郎さん(34)は「この本ができたきっかけはライツ社ならでは」と話す。

 18年ごろ、「もう帰りたい」と社会人の悲哀をつぶやくツイッターを見た大塚さんが、他の社員らに「面白い」と紹介。そこに営業担当の社長、高野翔さん(37)が「面白い漫画家がいる」と、さわぐちさんの名を挙げた。雑談は企画になり、上京してさわぐちさんに描き下ろしを打診したところ、「わざわざ明石から来られたのに断れない」と快諾を得たという。

 ちょうど世間で「働き方改革」の議論が進んでいた時期。読む人の共感と笑いを誘う作品は2万部売れた。「売れる本が持つ特徴は『驚き』か『共感』。テーマを見つけたら書き手を探す。そういう理想の熱の入れ方で作ることができた」(大塚さん)

 ライツ社は16年9月、京都の出版社にいた大塚さんと高野さんら4人が…

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