楽しめる芸術、身近に 津和野・桑原さん、木部地区舞台の映画製作 地元で年内公開予定 /島根

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映画の役に扮した桑原宙さん(前列左)や田中文さん(前列中央)ら出演者=桑原さん提供
映画の役に扮した桑原宙さん(前列左)や田中文さん(前列中央)ら出演者=桑原さん提供

 津和野町長福のミュージシャンで映像クリエーターの桑原宙(そら)さん(46)が、地元の木部地区を舞台にした映画「エンターテイナー」(50分、白黒)を製作した。劇作家志望の少年が旅芸人との出会いを通じて夢に向かって成長するひと夏の物語。地元で年内の公開を予定している。

 桑原さんは水俣病などをテーマにした活動で知られる津和野町出身の報道写真家、桑原史成さん(83)の次男で、3年前に東京から木部地区の父の生家に移住した。

 同地区はかつて笹ケ谷鉱山を中心に栄えたが、1971年の閉山後は衰退。桑原さんは60年代まで桑原家の敷地内に劇場があり、映画や大衆演劇を楽しむ人々でにぎわったことを知って感激した。一方で、往時に比べて身近で芸術文化に触れにくい地区の現状を憂え、「子どもたちが芸術に関心を持つきっかけになれば」と映画製作を企画した。

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