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踏み跡にたたずんで

風の運ぶもの=小野正嗣

 地面は凸凹で、雨が降ったらしく、ぬかるみ、ところどころに茶色い水たまりもあった。

 見渡すかぎりその空き地には、いま目の前にあるキャンピングカーも含めて、バンやピックアップトラック、あるいは普通乗用車などさまざまな種類の車が停車していた。雨に洗い清められることはなく、とりわけ車体の腹ははね散った泥で汚れていた。

 そこが単なる駐車場ではないことだけは確かだった。

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