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余録

「すべてを最初の100日ではやり遂げられない」…

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 「すべてを最初の100日ではやり遂げられない」。就任演説でこう述べたのはケネディ米大統領である。米国では新大統領の「最初の100日」がメディアの異常な注目を浴びるのに予防線を張ったのである▲「100日」への注視は、大恐慌下の1933年に就任したF・ルーズベルト大統領の故事に由来する。彼は就任後100日間にわたる特別議会で15本の救済・復興関連法を一挙に成立させ、ニューディール政策の基礎を固めたのだ▲生命と健康への脅威と大恐慌に匹敵する経済の落ち込みが世界を襲う、コロナ禍の下での新政権の誕生である。当面の危機の克服や、コロナ後世界にむけた新たな経済・社会構想への取り組みが政権発足直後から問われることになる▲第99代首相に指名された菅義偉(すが・よしひで)自民党総裁である。「安倍政権の継承」という言葉そのままに、その新内閣の顔ぶれは前政権の閣僚経験者が目立つものとなった。清新さや期待感を求めるのははなからお門違(かどちが)いというのが菅方式らしい▲掲げるのはコロナ対応に加え規制改革、デジタル庁新設、携帯料金値下げ――などなどだ。各分野の新閣僚を見れば「仕事」重視の人事というのにうそはなかろう。ただその「仕事」の首尾を示すのに与えられた時間はそう多くない▲永田町では早期解散風も吹いているが、やはりコロナ禍における「仕事」の一端を示した上で民意を問うのが筋ではないか。いろいろな意味で、「最初の100日」がかつてない注目を集める新政権である。

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