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坂村健の目

ネットの安心・安全のために

 「ドコモ口座」「ペイペイ」など複数の電子決済サービスを経由した不正引き出しが、大きなニュースになっている。最初はドコモのセキュリティーが抜かれた話と思った人も多かったようだが、実は、銀行への不正アクセスの踏み台に電子決済サービスを使うという、新しいネット犯罪のパターンとわかってきた。

 問題の本質はキャッシュカードと4桁の暗証番号という「いままでのやり方」を、ネットでもそのままにしていた銀行があったことだ。ATMにカードを差し込むなら暗証番号を3回程度間違えるとカードは回収され、不審行為を続ければ警備員が来る。しかしネット経由だとカード回収も警備員も来ない。パソコンから使えるサービス経由だと、口座番号と暗証番号の適当な組み合わせを不連続に試行するセキュリティー破りの方法を使い口座引き出しが可能となる。

 大手銀行などはネットバンキング導入時に状況変化に合わせセキュリティーを見直した。ワンタイムパスワードの新設や2段階認証といった方式を組み込んだ。しかし、一部の地銀は前提が変わったのにもかかわらず、利便性のためか、難しい操作ができない利用者への配慮のためか――セキュリティーの見直しをせず「いままでのやり方」をそのままネットに持ち込んだ。それが問題の本質だ。

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