メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

松橋事件で国賠提訴 再審無罪の宮田さん弁護団「違法な証拠隠し」 熊本地裁

[PR]

国家賠償を求めて提訴するため熊本地裁に入る宮田浩喜さんの弁護団=熊本市中央区で2020年9月17日午前10時24分、清水晃平撮影

 熊本県松橋(まつばせ)町(現宇城市)で1985年に男性が刺殺された「松橋事件」で、再審無罪が確定した熊本市の宮田浩喜(こうき)さん(87)が17日、検察官の証拠隠しなど違法な捜査で長期間の身柄拘束を受けたとして、国と県に約8500万円の国家賠償を求める訴訟を熊本地裁に起こした。

 松橋事件は、85年1月8日に松橋町の民家で男性(当時59歳)の刺殺遺体が見つかった事件。その3日前に男性宅を訪れていた宮田さんが殺人容疑で逮捕、起訴され、1審途中から無罪を訴えたが、90年に懲役13年が確定し、服役。99年に仮出所した。

 宮田さんが当初有罪になった唯一の証拠は、逮捕後の取り調べで「(凶器とされた)小刀にシャツ片を巻き付け、使った後に燃やした」と供述した「自白」だった。しかし、起訴後に県警が宮田さん宅近くでシャツ片を発見。検察官はシャツ片や鑑定書などを公判に提出しなかった。

宮田浩喜さん=熊本市中央区で2016年6月30日、和田大典撮影

 訴状で、宮田さんの弁護団は「シャツ片や鑑定書は、裁判結果に影響を及ぼす可能性が明白で、検察官は法廷に提出する義務を負っていたのに、違法な証拠隠しをした」と指摘。宮田さんに自白を迫った取り調べも「ほぼ連日、長時間にわたって執拗(しつよう)に行われており、違法」と主張している。

 宮田さんは2012年に再審請求し、熊本地裁、福岡高裁、最高裁がそれぞれ再審開始を認め、19年3月に熊本地裁が無罪を言い渡し、確定した。無罪確定後、宮田さんには刑事補償法に基づき身体拘束に対する補償や裁判費用の補償がされている。【清水晃平】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. ラグビー元日本代表、湯原祐希さん死去 36歳 トレーニング中倒れ

  2. 香取慎吾さん、民放連続ドラマ主演 SMAP解散後初 SNS「指殺人」巡る刑事もの

  3. 岸田氏、古賀氏と決別決意? 派閥パーティー招待せず 総裁選対応に不満

  4. 東証、システム障害で全銘柄の取引停止

  5. 「サカキバラとは違う。必要に迫られて」 座間事件9人殺害・白石被告一問一答(その1)

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです