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#最後の1年

44歳で逝った母へ、誓う躍進 明大「重戦車」操るSH梅川

練習で機敏にパスを出す明大のSH梅川太我=東京都世田谷区で2020年9月4日午前10時13分、谷口拓未撮影

 新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されながらも活動を再開した明治大ラグビー部で、後押ししてくれる父、亡き母への感謝の思いを胸に奮闘する部員がいる。スクラムハーフ(SH)でレギュラーを目指す梅川太我(たいが、22歳)=経営学部4年。162センチと小柄だが、判断よく重戦車FWを操り、機敏な動きと素早いパスで大学日本一奪還へ貢献を誓う。

 土砂降りの雨が打ちつけた9月6日、明大は本拠地の八幡山グラウンド(東京都世田谷区)に関東学院大を招き、実戦形式の合同練習に臨んでいた。新型コロナの影響でチーム作りが遅れ、他校と体をぶつけ合うのは今季初めて。その中で屈強な相手FWに果敢にタックルしていたのが梅川だった。引きずられながらも食らいついて突破を阻止。「(防御)ライン上げろ」「気持ち入れていこう」と指示を飛ばし、FWとバックスを統率した。

 2年以上、主力のAチームでの公式戦出場から遠ざかっているが、努力を積み、力を伸ばし、最終学年を迎えた。「両親のためにも、紫紺(のユニホーム)を諦めるわけにはいかない。試合に出てやる、という気持ちは絶対に切らさない」と力を込める。

 大阪市東淀川区出身。両親の勧めで小学2年の時にラグビーを始めた。競技経験のない父聡(あきら)さん(51)と毎晩、自宅近くの公園でパス練習を繰り返し、午後10時を回ることも珍しくなかった。

 「もうええんちゃう?」と迎えに来てくれるのが、母恵美さんだった。…

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谷口拓未

毎日新聞東京本社運動部。1987年、北海道生まれ。2010年入社。津支局、中部報道センター(名古屋市)を経て、16年10月から現職。17年からパラリンピックを担当し、18年に平昌パラリンピックとジャカルタ・アジアパラ大会を現地取材した。19年はラグビーW杯取材に没頭。甲子園まで「あと1勝」に迫った高校球児の頃から好不調の波が激しい。

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