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コロナ第2波死亡率低下 「治療手順ある程度確立」も要因 臨床医が実感語る

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インタビューに応じる忽那賢志医師=東京都新宿区の国立国際医療研究センターで2020年9月14日、谷本仁美撮影
インタビューに応じる忽那賢志医師=東京都新宿区の国立国際医療研究センターで2020年9月14日、谷本仁美撮影

 新型コロナウイルス感染症の6月以降の「第2波」が一定の落ち着きを見せる中、春先の「第1波」に比べて死者数は減り、確認された感染者に対する死者の割合(致命率)は低下している。これについて、これまで多くの新型コロナウイルス感染症の患者を治療してきた国立国際医療研究センターの忽那(くつな)賢志医師が毎日新聞の取材に応じ、「検査対象が広がり軽症や無症状者をより多く確認できたことが一番の要因」とした上で、「第1波に比べて治療の手順がある程度確立したのは非常に大きい」と語った。

 忽那医師によると、同センターの病院では6月以降、約10人の患者が重症化。現在入院中の患者もいるが、全員が人工呼吸器を外すまでに回復したという。中等症や重症患者への治療について、5月上旬に国内で特例承認された抗ウイルス薬レムデシビル(商品名ベクルリー)とステロイド薬デキサメタゾン、血液の凝固異常を防ぐ抗凝固薬ヘパリンの3剤を併用することが定型の手順となり、「効果が出ている印象がある」とした。忽那医…

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