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最速154キロでも公式戦出られず 異例の「準硬式」投手にスカウト注目

福岡大硬式野球部の練習に加わり、打撃投手を務める大曲投手=福岡市の福岡大グラウンドで2020年9月9日午後3時46分、吉見裕都撮影

 厳しい暑さが残る9月初旬、福岡市の西の外れにある福岡大のグラウンドに、プロ野球・中日の三瀬幸司スカウト(44)の姿があった。新型コロナウイルス感染拡大で大学野球も公式戦が中止となり、練習試合も激減する中、スカウトが練習を視察するのは珍しくない。ただ、その視線の先にいたのは、公式戦に出られない右投げの投手だった。プロのスカウトがわざわざ足を運んだ、その理由とは。

 九州六大学野球秋季リーグ戦の開幕を控え、その右腕は打撃投手としてマウンドに立っていた。179センチ、78キロの均整の取れた体からしなやかなフォームで、糸を引くような直球を投げ込む。延べ9人の打者に投じ、安打性の当たりは1本だけで3三振。1週間前の実戦形式の練習でも、打者7人を無安打に抑えた。同リーグで優勝57回を誇る強豪、硬式野球部の主力打者を圧倒したのは、4年生の大曲錬投手(22)。7月まで福岡大準硬式野球部でプレーし、最速154キロの快速球でプロ野球入りを目指す異色の選手だ。

 硬式球で本格的に練習を始めたのは8月27日からと間もないが、「違和感はなく、重みを感じて投げやすい。準硬式と同じ球速は出ると思う」と手応えを感じていた。

 準硬式球は硬式球に比べて球速が落ちると言われる。牛革で覆われた硬式と比べ、準硬式の表面はゴム素材で滑りやすく、わずかに軽いためとの指摘もある。同大準硬式野球部を率いて8年目になる藤野等監督(65)は「(準硬式で)150キロを超す投手は聞いたことがない」。3月にあった九州六大学準硬式野球春季リーグ戦で大…

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