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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

人知れず建つ碑や地名などをよすがに、今につながる大阪の知られざる歴史を掘り起こします。

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わが町にも歴史あり・知られざる大阪

/538 東高野街道/34 /大阪

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川べりに建つ大峰登山の供養塔=東大阪市中石切町2で2020年5月18日、松井宏員撮影
川べりに建つ大峰登山の供養塔=東大阪市中石切町2で2020年5月18日、松井宏員撮影

 ◆東大阪市 ほこらの裏に道しるべ

 正法寺跡から来た道を振り返ると、もはや戻ろうという気はうせるくらいの上り坂だ。だが、東高野街道に戻るには、坂をひたすら下っていけばいい。

 石切中学校の北で道は二股に分かれている。右側が車道、左側が旧街道だ。旧街道を400メートルほど行くと、小川のほとりに二つの地蔵堂と石碑が建っている。1924(大正13)年に建立された「大峰登山百二度供養塔」。東高野街道を歩いてここに至るまでに、大峰信仰を表す碑をいくつも見てきた。これもその一つだが、102という登山の回数が際立つ。

 並行する車道とは100メートルも離れていないのに、旧街道は静けさに満ちている。太鼓蔵があり、もう今はやっていない銭湯の煙突が残り、人の動きがゆったりして見える。

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