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余録

被害額650億ドルという史上最大の金融詐欺の張本人…

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 被害額650億ドルという史上最大の金融詐欺の張本人、ナスダックのB・マドフ元会長は「こんなやり方はすぐに終わりを迎えると思っていた」という。だが、彼の投資詐欺は実に20年以上にわたり続けられた▲手口は高配当をうたって投資資金を募り、実際は投資もせずに新規投資者の金を別の投資者の配当にあてる単純な自転車操業である。長続きせぬはずの新規投資が途絶えなかったのは、金融界での彼の名声と人脈のオーラゆえだった▲不正を見抜いた人が規制当局に何度も告発したが、当局は無視した。疑いを抱いた投資家も配当をもらえば事を荒立てなかった。世界の一流金融機関も米国の著名人も巻き込んだ巨大詐欺を発覚させたのはリーマン・ショックだった▲こちらも30年以上前からマルチ商法かと問題視された企業と人物だ。商品を買って預託すると配当がもらえるという商法で約1万人から2100億円を集めて破綻(はたん)したジャパンライフの山口隆祥(やまぐち・たかよし)元会長ら14人が詐欺容疑で逮捕された▲この商法、実質上は新規の客の金を別の客の配当にあてるマドフ方式同様の自転車操業らしい。山口容疑者の政財界とのつながりの自己宣伝や、消費者庁の役人の天下り受け入れなどの手練手管(てれんてくだ)で先のばしされてきたその破綻だった▲安倍晋三(あべ・しんぞう)前首相の桜を見る会への招待も改めていきさつが知りたくなるのは当然である。高齢者のなけなしのお金を奪い去る商法を支えてきた山口容疑者のオーラの正体は、はっきりと見定めておきたい。

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