マリ、民政移管見通せず クーデター1カ月 軍、暫定政権狙う

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マリのクーデターを歓迎する集会に集まった人たち=首都バマコで8月21日、AP
マリのクーデターを歓迎する集会に集まった人たち=首都バマコで8月21日、AP

 西アフリカ・マリで大統領が辞職に追い込まれた軍事クーデターから18日で1カ月。クーデターを起こした軍人らによる「国民救済全国委員会」(CNSP)は自らが主導する形での暫定政権樹立を狙う。これに対し、周辺諸国は一日も早い民政復帰を求めて圧力をかけており、政治の安定は見通せない状態だ。

 クーデター3日後の8月21日、首都バマコではクーデターを支持する市民らによる大規模集会が開かれた。ロイター通信によると参加者は歌や踊り、鳴り物で喜びを表現。参加した男性は「幸せだ。我々の軍隊を応援している」と話した。ケイタ前大統領を巡っては腐敗や選挙での不正疑惑で国民の不満が高まり、クーデター前まで辞任を求める大規模デモが度々起きてきた。このため国民の間では軍部の行動を「世直し」と捉えて歓迎する動きがある。

 クーデターを主導したゴイタ大佐は30代の若手士官で、軍では特殊部隊を率いていたとされる。CNSPは国内有力者らとの協議を踏まえ、暫定政権を1年半続けた上で新たな政権を発足させる方針を表明。暫定政権トップに誰が就くかは未定だが、CNSPは軍人主導の運営を進めたい意向だ。一方、ケイタ氏は辞職後、病気治療のためアラブ首長国連邦に出国した。

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