米最高裁判事 後任巡り与野党攻防 リベラル派・ギンズバーグさん死去

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ホワイトハウスの式典に参加したギンズバーグ判事(左)。右はロバーツ長官=ワシントンで2018年11月、高本耕太撮影
ホワイトハウスの式典に参加したギンズバーグ判事(左)。右はロバーツ長官=ワシントンで2018年11月、高本耕太撮影

 米連邦最高裁で最高齢の判事だったルース・ベイダー・ギンズバーグ判事が18日、膵臓(すいぞう)がんに伴う合併症のため死去した。87歳だった。性差別の解消に力を注ぎリベラル派の代表格として知られた同氏の死去により、最高裁の保守化が更に進む可能性がある。11月の大統領選を前に、後任の人選と承認時期が既に大きな焦点に浮上している。

 ギンズバーグ氏は、コロンビア大法科大学院の教員や米自由人権協会(ACLU)所属の弁護士などを経て、クリントン政権(民主党)時の1993年に女性として史上2人目の判事に就任した。弁護士時代から雇用機会や待遇の平等など女性の権利向上を主張し続け、特に保守派が多数派の現状では訴訟判断に付記された同氏の「反対意見」が発表されるたびに注目を浴びていた。

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