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異変のシグナル

都市部のぜんそく発症率、田園部の2倍 今も続く大気汚染と健康被害

1審東京地裁判決で勝訴の垂れ幕を掲げる東京大気汚染訴訟の原告団と弁護士=東京・霞が関の東京地裁で2002年10月29日、小林努撮影

 自動車の排ガスによる大気汚染が原因でぜんそくを発症したとして、患者が国や自動車メーカーに全国一律の医療費助成制度の創設を訴えている。高度経済成長期に日本各地で噴出した大気汚染は、対策強化により近年は改善しているとされるが、実態はどうなのか。【岩崎歩】

 東京都練馬区の進藤光子さん(76)は3年前から気管支ぜんそくを患い、駅の階段を上りきることができなくなった。約30年前から暮らす自宅は、車の交通量が多い二つの都道に囲まれており、大気汚染以外に原因は考えられないという。長女里江さん(48)も幼少期から同じ病に苦しむ。

 都内の大気汚染を巡ってはかつて、ぜんそく患者らが車の排ガスで健康被害を受けたとして国や都、自動車メーカーなどに損害賠償を求める裁判(東京大気汚染訴訟)を起こした。2007年に和解が成立し、都は翌08年、患者の医療費自己負担分を全額助成する制度を設けた。ところが、被告だった都やメーカーなどが拠出した計約200億円の財源が底をついたことから、都は14年度末で18歳以上の新規認定を打ち切り、認定患者の医療費も18年度から月6000円まで自己負担とした。

 里江さんはこの制度の対象だ…

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