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東日本大震災10年へ

福島第1原発事故 汚染処理水処分、崩れたシナリオ

汚染水の処理に使われている多核種除去設備「ALPS」=福島県大熊町で1日、小川昌宏撮影

 東京電力福島第1原発のタンクにたまり続けている汚染処理水について、政府が処分方法を決めあぐねている。有識者による政府の小委員会は2月、海洋放出の優位性を強調する報告書をまとめた。政府が結論を出そうとしている大詰めの段階で、想定外の首相交代となった。発足直後の新政権は重大な決断を迫られている。

 福島第1原発の敷地内。倉庫のような建物3カ所に、計7基の多核種除去設備(ALPS、アルプス)が設置されている。アルプスには、トリチウム以外の62種類の放射性物質の濃度を下げる機能がある。排水処理で実績のある米国の原子力関連企業の技術を活用した東芝製と日立製だ。記者は9月上旬、アルプスがある建物に入った。

 敷地内の96%は「グリーンゾーン」と呼ばれ、長袖の作業着姿で行き来できる。全面マスクは不要だ。残りの4%は「イエローゾーン」か「レッドゾーン」で、大気中の放射線量が今も高かったり、放射性物質が含まれる物を取り扱ったりしている所だ。この建物はイエローゾーンにある。

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